四天王寺

飛鳥寺とほぼ同時期に造られたそうだ。

そんなに早くこの地に造られたのは

大陸から来た人々に、この国の力や技術力を見せるためで、

だから難波潟に向かう船から大きな伽藍が見えたのだそうだ。

今では埋立も進み、海が遠くになっているのだろうけれども、

大阪に行ったときに、1度は行ってみたいと思っていた。

何度も火災に見舞われ、最後は空襲で灰燼に帰してしまい

今はコンクリート造りになっていて、

ちょっとがっかりしたのだが、

南門から入っていくときちょっと後ろを振り返ってみると

道は下り坂になっている。

西門から見ても、そうだった。

もしかしたらその先に海があったのだろうか。

目をつぶって想像すると、なんだかわくわくしてくる。

塀の中に入る。

ソウルの景福宮に似た匂いを感ずる。

空間が似ているのだろうか。

例えコンクリート造りになっても

大陸の影響を残している雰囲気は変わらないのであろうか。

木が一本もない。

景福宮に行ったとき、

四角い囲いの中に木を植えると”困”になるでしょうと言われた。

五重塔のてっぺんに上る。

この建物群は、創建当時とさほど変わらない位置に

建てられているのだそうだ。

今から千数百年前の夢が、

この地には詰まっているのだ。

そう思うと、楽しい。

また大阪に行く機会があれば、

今度は住吉さんに行こうと思う。